【オンライン3回目「探究と本質的な問い」、2月3日実施のご報告】
久田教育総合研究所
代表 久田佳孝
試行錯誤できる学校(オンライン)
〜失敗を安全に経験させる〜
第3回 2月3日(金)20:00〜21:30「探究と本質的な問い」が終了しました。
オンラインの最後は、中野真泉の発表がメインでした。実際に彼女が、鳥取の青翔開智の「探究学童」において、チャレンジしていることを元にした発表でした。
#3・・・概要
探究においては、生徒の探究心を更に加速し、自ら問いを発し学びを深めていくために、教員による「本質に向かう問い」で、生徒たちのリードが不可欠と言われています。
この「本質的な問い」や「テーマ設定」が、さまざまな使える知識への意欲さえ喚起します。
この「本質的な問い」の狙いや、問いかけかたのヒントはどこにあるのでしょうか?
「東大入試問題」や「システム思考」の視点にもヒントとなる考え方が隠れているかもしれません。
また、こうしたことを学校の教員同士で対話できると、まさに永続的に成長し続け、試行錯誤できる学校、つまり「学習する学校」へと向かえるのではないでしょうか?
探究学童「GakuDoon!」の中野真泉による「遊びの中に学びを見つける」探究プログラムの事例や、
「きのくに子どもの村学園」の活動例から『試行錯誤できる組織の姿や本質的な問い』について皆さんと考えます。
主催側も何度も打ち合わせを行い、修正に修正を重ね、昨日の本番に挑みました。
中野 真泉も、初めての発表に臨み、なんとか上手く伝わったのではないかと思っております。
今回も、主催者側の検討以上の反応を会の最後にいただき、主催者一同嬉しく思っております。
今後も
久田教育総合研究所では、今後、福山での合宿を予定しています。
全てのテーマは、これからの社会を生き抜くために、安心安全な環境のもと、教員も子どもも共に学校において試行錯誤を続けられる。
永続的に発展していける学校とするためには、どのようなことを考え、行動していくことが必要かを皆さんと一緒に議論していこうと思っております。
【合宿詳細&お申込み】↓
https://dai2kaifukuyamagassyuku.peatix.com
★いただいた、第3回「探究と本質的な問い」の参加者の声を以下に付けていおりますので、ご覧ください。
↓
【2月3日参加者の声】
■勉強になりました。合宿に参加しますので,よろしくお願いします。
■「本質を考える問い」ということは、今の私がゆっくり考えたいテーマでしたので、先生方のアイデア、考えをお聞かせいただけて嬉しかったです。勉強になりました。どのような時間であれば、こども達がキラキラ輝いて学びが濃くなるのか、実践・失敗など皆さんの経験談をたくさん聞きたいです。
■以前の勤務先では、ものすごくチャレンジングなことを生徒も教員もできる環境で、お互いに刺激を与えあい、応援し、認め合っている雰囲気がありました。
そこから公立高校に転じて、新しいことをやろうとすると「めんどくさいことすんなよ」感がひしひしと伝わってくるし、あまりにも認識が違うので、もやもやすることばかりです。そもそも「子どもに楽しく学んでほしい」という意識自体がない教員が多いので(「難関大学に生徒を送り込みたい、しんどくて不登校になる生徒が多少出ても気にしない」と純粋に思っている教員が大部分なので、、)、辟易します。
今日のような実践の話を聴いたり、参加者の皆さんの理想を語る声を聴いたりすると、あまりにも目の前の現実とのギャップに萎えてしまいそうになります。自分自身は、授業にしても課外活動にしても、公立高校の”しきたり”に迎合せず、やっているし、それがそれなりに評価されては来ていますが、それが広がらないなあと最近思っているところです。
それでも、地域格差や経済格差を越えて、質の高い教育を受けられる環境を整えるために、わざわざ厳しいと分かっていて公立高校に就職したわけで、自分を奮起しながら頑張っていこうと思います。公立校のリアルな状況下で、いかにトップランナーの教育を広げるか。
永遠の問いだとは思いますが、広める難しさ(それが面白くもあるのですが)へのブレイクスルーを考えたいなと思います。
■探究ってなんだろうと本質観取したいなぁと思いました。探求するってどういうこと?なぜ探求するの?頭の中をいろいろな問いがぐるぐると回りました。その目的の部分で、受験を見るか、人生を見るかで、目指す探求はずいぶんと変わってきそうだなぁなんて思いました。久田さんの理論、中野さんの実践という流れが、非常にわかりやすく考えやすかったです。たくさんの内容を詰め込んでいただいているから、時間が少し短く感じ、ブレイクアウトが1回でもっと長いとうれしいなぁと少し思いました。とっても楽しい時間で、大変勉強になりました。このような会をいつも開いてくださる青木さん、久田さん、中野さんには本当に感謝です!ありがとうございました!!
■東大入試をヒントに本質的な「なぜ」を考えるというのが面白いと思いました。また、そこが教科の探究の活動内容に近いのではと感じました。
「なぜ」を考えるためには環境や前向きな声かけ、考えるための能力育成を小さな探究を通じて鍛えられたら
探究は手段であり、学習の面白さが求めている目的であることを再認識しました。スタート、ゴールを伸ばしてでも話す時間をもっと欲しいと思いました。
■指導者自身が体験したことであれば、指導者は具現化しやすい。そして、指導者が学ぼうとする環境を作るには、その指導者の現状から、一歩先のハードルを具体的に示し、そこに向けて自らが考える場を(対話の場)をつくる。そして、任せて、されたことを管理職が整理し、説明する。小さな成功体験を積むことで、変化が生まれるのでは無いかと、おぼろげながら見通しが持てた気がしました。いろいろなテーマで視点をいただけるのでありがたいです。合宿、楽しみにしています。
■乳幼児期は「遊びを通して学ぶ」のが基本です。子ども自身が楽しんで遊んでいなければ学びはないと考えます。つまり「遊び=学び」、「成長」とも同義語です。しかし社会では知識を詰め込むサービスほど高額で、子ども主体の遊びの場の提供は無償が当然と思われているなど、遊びは価値がないとみなされがちです。リカレント、リスキリングといったlifelong learningの原動力も本来は遊ぶような楽しさなのでは。幼稚園でさえ保護者に理解されないこともあるので、「遊びこそ豊かな学び」という認知が広がるといいなと思います。年末年始、年度末は集中力が‥。深く考えることはできませんでしたが、他校種や他地域の方と話すことができるよい機会でした。まなみさんの挑戦、素晴らしいです!共有ありがとうございました。
■ブレイクアウトルームで、教員の皆さんから、子どもたちの興味関心を広げるために、どのような声掛けをしているのかなどを伺い、様々な視点があるものだと感じることができて、とても有意義な時間を過ごすことができました。中野さんのように、現場で探究活動を実践されているかたの取り組み例など、また伺いたいです。
※合宿も皆さんからの嬉しい意見をたくさんいただけるような内容にしたいと思いました。みなさんありがとうございました。
学校改革の促進
さまざまなご相談に応じます。
・探究的な授業を作りたい
・観点別評価のあり方
・「本質的問い」の徹底と学校のありよう
・生徒の成績をあげたい
・学校のビジョンを共有したい
・中学からどんなことを意識すれば、高校で大きく伸びるのか?
・保護者との連携を強化したい
・教員のやる気を引き出したい
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等々
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