第2回「大人の学習合宿in福山」〜常に試行錯誤し続ける発展途上の学校でいるために〜 実施報告

2月26日「大人の学習合宿in福山」〜常に試行錯誤し続ける発展途上の学校でいるために〜 が終了しました。
新潟、長野、東京、大阪、京都、兵庫、岡山、広島、鳥取、島根、福岡、長崎から20名の参加者が集まりました。参加者の誰もが、「楽しかった!」「頭使ってクタクタになった。」「参加して良かった」といってもらえました。我々主催者としてはとても嬉しい言葉でした。
今回の大きなテーマは、
【合宿グランドルール】として
「絶対に正しい答えがあるわけではなく、みんなができるだけ納得できる「言葉」を見つけ出す。」という元に、最も重要な目標を見出し合い、合意する。
そして、
ここにいるメンバーの各グループごとに
「新しい学校を作るとしたらどんな学校」を言語化する
●何を最も大切にし、     「最上位目標」(共有ビジョン)
●どんな子供を育成したいと考え「最上位目標が作り目指す子供像」
●どんな学校にしたいのか   「最上位目標が達成できる学校システム」
を考えることを目標とした。

更に、それをベースに
どんな実践ができるか?
・・・メンバー全員で、「教員同士」「教員と保護者」「教員とこども」を意識し、
「これからの実践で最も大切にして行いたいことは?」を考える。

そのために、最初は、
(1)
①あなたが教員になった時思い描いた教員・学校はどんなものでしたか?
②今、あなたが、各々の学校でやりたいと思っているけども周囲を見渡してやれていないことはなんですか?3つ挙げてください。
③生徒の成長にどう関わりたいと考えていますか?
という問いから始まり
(2)
①事前に配布した、3つの事例から一番興味を持った事例を事前に挙げてもらい、それぞれで三つの班に分かれて、別々の事例に関する本質的な課題と現実は何かを明確にし、何が一番重要かを議論してもらう。
②それぞれの班から他の班に移動して、それぞれの班の事例における見解を聞き質問し、何が問題になっていて、何が最も重要かを探る。
③ふたたび自分の班に戻り、3つの事例から見える「学校」の課題や現状そこで最も重要と思われるものを言語化していく。
④そして、その議論をもとに、最も需要な根幹は何かを考え、それを元に自分たちが作る「新しい学校」の共有ビジョンを言語化していく。
⑤その上でどこから手をつけ、どのような施策を構築するかを考えていく。常に共有ビジョン立ち返りながら・・・

(3)
青翔開智横井理事長にそのビジョンや考えを、対談を交えながら実施しました。たくさんの質問が出てきて、時間が足りないくらいでした。

(4)
終了後の皆さんは、自分なりの決意を宣言して終わった。
終了後のみなさんの声を聞くと、充実した合宿になったようです。合宿参加者が全員仲間になった。と感じていたようです。私も・・・
特に、”教育の未来が「楽しみ」と思える合宿でした。””長野から来て良かったと思える合宿でした。背中を押してくれてありがとうございます。”と言われて、最高でした。みなさんありがとうございました。

ご参加のみなさんによる、合宿最後の「これからの決意表明」は以下の通り

■「多様性を認める学校」「失敗を歓迎する学校」であることを、今回の話し合いの結果をベースに自分の学校に落とし込みます。それを、学校広報として外部発信・内部広報していきます。
■この合宿で取り組んだことが、今まさに勤務校で必要なこと。まずは今日のことを学校で伝えて、「言葉に共有ビジョンを言葉に落とし込み、来年度に向けて動きませんか?」と提案してみる。
■地元の小中学校の体質改善に取り組む。
■失敗を恐れる要因に関する論文の閲覧を帰りの新幹線内で行う予定です。自身の課題として、教育課題における客観的データを持ち合わせていないことと考えたため、論理を補強する・仮説を裏付けるための数字を持ちたいと感じました。
■今日のアイデアから学校に展開できる可能性を考えながら、子どもとかくれんぼをする
■生徒を学ぶ主体として育てていくためには、どういう単元をデザインしたら良いのかを考えていきたい。まず生徒の意欲関心の喚起をスタートとして、取り組み途中でのトライアンドエラーの歓迎、振り返りを空転させないためのしくみについて再考するところからスタートしたい。そしてその中に同僚を巻き込んでいく。
■自分がやった方がいいことを他者のために行う。
■今回、皆んなで共有ビジョンを作るという素晴らしさと楽しさを学んだ。勤務校では「学習し、進化し続ける教師集団」を目指している。現在、研修文化が根付き始めており、さらにこれを進めていきたい。生徒と教員が共に幸せになれる学校を追求していきたい。「何のための学校」「何のための教育」を常に念頭において課題感を共有したい。
■「なぜ?」「何のため?」を「子ども」を中心に考え続け、自分に出来ること、自分の学校ができることをする。同僚に伝わる、自分の言葉を磨く。
■教師・生徒問わずに対話を増やす。学内学外問わずに対話を増やす。対話でお互いに承認をして物事を進める。お互いの意図の確認を必ず取る。言葉を大切に。誰しもがわかる言葉(方針・目標)を作る。
■来年度、転勤した学校で、共有ビジョンを作るために、そのプロセスを考える。4月からそれを実行し、共有ビジョンをもとに進む学校を始める。
■面談(短・中・長)を今までの倍の量を行う。
■ないけどある学校、ワールドスクール、思いついたキーワードを出してみました。平和のためなどいろいろな学校について考える機会になりました。既存の学校のシステムとの繋ぎをどうするかを考えながら、中学校段階での学び、海外学校や遠方学校との通信制度の可能性を含め色々考えさせられました。開始できるところについては何か試行的にやってみたいと思いました。これまで以上にいろいろな進路を選択する生徒が出てくるといいなあと思いました。一人一人が大切にされて、手を取り合って、学びが自走する学校とは何か、とても考えさせられました。
■大学の中で、理想の教育を話し合っていく。
キーワード:Peace,Imagine,Think
■自分の学びを自分で作り、教員は生徒たちの学びをサポート ファシリテートできる体制を作る。奇声の枠のない学校で、教えない授業の展開を行い、協働学習グループ学習を中心とする学び合いの中から、生徒の知的好奇心と情動を育む教育を行う。学んだ知識は、世界の平和である、皆の幸福に還元できるよう社会てに貢献できる人材を育てる学校を目指していく。
■初任の教員としてこんなことをやってみたい+学校の教育目標やビジョンを先生方との対話を通じて、しっかり共有したい。
■職場(教育センター)で最上位目標を語る「対話」の機会をつくる
教員研修を一斉講義から、協働する内容に変える
■もう一度高専というシステムを考え直す.高専とはいったい何か.何をもって高専と呼ぶのか.私一人だけで考えるのではなく,全国の国立高専関係者と議論したい


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