念願の大日向小学校・中学校(全国大会イエナプラン協会総会に参加)へ

行きたかった、初長野。行きたかった大日向。
私の合宿にも参加してくれた大日向中学校小石川瞳先生がいるところ。長野県の教育を引っ張る内堀繁利教育長さんがいる長野。ミライプラスで、いつも話しているMakoto Uranoさんがお子さんのために移住した佐久市。
そんな憧れの長野で全国大会イエナプラン協会総会が行われた。
https://japanjenaplan.org/news/8thzenkokukoen/。
前泊して参加。着いたところは標高700メートル以上。でも、全く涼しくない(笑)
前泊した温泉宿で、温泉上がって、食事して部屋に戻ると、佐久市の花火大会が窓から眺められた。どうりで電車の中に浴衣姿の人が多かったのだ!何とラッキーな夜。明日からの出会いを象徴しているようであった。

IMG_0777

当日は、静岡から来たオンラインで知り合い、福山にも遊びに来た萩原達也くん、軽井沢にいる風越学園にも出向したことのある青野遼さん、同じく福山常石ともに学園から参加のTomoko Kawasaki Michinagaさん。
私のオンラインにも参加してくれたマインドシェアの西澤陽介さんも東京から。
いろんな顔に会えた。大日向中学校長の長沼豊(チョー)さんの話を聞いていると、そのおおらかな日常が伝わってくる。その中で繰り広げられる、生徒たちの変化と日々向かっている様子が想像できた。

最初の交流会で同じグループになった久保大日向小学校校長(宗像出身)に、私が「イエナで一番気に入っているのは、「シティズンシップ教育」です」と伝えると、「シティズンシップ教育こそがイエナの真髄です」とのお答え。嬉しくなってしまう。

イエナプランの20の原則の1番目と2番目に書いてあることは、ハイテックハイの共有ビジョン
「誰もが、人種や性別や、性的な意識や、身体的、もしくは認知的能力にかかわらず、同じように価値のある人間だと感じる学校」と同様なことが挙げられている。
自分を見つめ、自分は一体何者で、自分自身を知り、なぜそう感じるのか?なぜそう考えるのか?を言語化し、自分がそうであれば、他者は、どう感じたのか?どう思ったのか?
それを理解していくことで協働することにつながる。すると社会をどう力を合わせていけば、見つめられるかを知り、理解する事にもつながり社会を変えていける。即ち、民主主義の基本を押さえることが貫かれている。
だから、オランダでは自分の感情を言語化するように、小さい時から教員は子どもに問うていく。
感情を感情で終わらせない。「なぜ笑っているのか?」「なぜ悲しいのか?」「なぜ怒っているのか?」を言語化することで他者との議論を可能にしていく。
自分の思いをいかに相手に伝えるかこそが、対話の基本となることを学んでいくのである。「賛成」することと同じくらい「反対」も意見としては、大切だと言う価値観がそこにはある。日本の教育において、最も取り上げたいところだと思っている。
そして、そこから見えてくることとして、一人ひとりの人間が「正しいことはなんだろうか」と自ら考える姿勢を持って社会に能動的に関わることを学ぶ学校。例えば、学びを止めた人が影響力を行使する(老害となる)ようなことを避け、年齢に関係なく学び続け面白がるワクワクできる社会に続くための学校こそが重要である。学び続けない人にとっては生きにくいことにはなるかもしれないが、学び続ける人たちにとっては、生き生きワクワクできる世の中が目指せるようになる。
「民主的法治国家の基本的な価値意識」を身につけるようにするためには、授業の中で教員と子供がどのような関係を持てば子供達が主体的市民に育つのか? 子供達自身による学校生活の自治を重視していきたい。(教員集団による統治は、権威主義につながる可能性を孕んでいるから)そして、そのための練習を学校で行えるようにしたい。
「話す」と「聞く」が同時にできる口語コミュニケーションの学び・・・学校生活のあらゆる場面(クラス会議・生徒会活動・プロジェクト学習、総合学習での協働作業の打ち合わせ・学校外の人との交流)で発達
その結果、10人がそれぞれに異なる、得意なことを持ち寄れば、100人分に力になるかもしれない。こんなことを体験させる学校でありたいと思った。

分科会では、
1)明石の末永静さん・横浜の青山雄太さんの発表を聞いて、なんで一条校でこんなことができないのか!?悔しい思いを改めて味合う。
2)大日向中学図工の先生、原田友美さんの発表は、SEE実践発表
SELは知っていたが、よく聞くとほぼ同じであった。ピーターセンゲの「21世紀の教育」を必死こいて読んだことを思い出した。よってその内容は、とても理解できた。
さまざまなことを実践する上での基本・土台として使える手法だと思う。
学校の共有ビジョンが明確なのが、イエナプラン校。
だからそこへ向かう教員のチャレンジを許す学校と、生き生きと実践する教員という図式が明確に存在した。
発展する学校には、よく見られる素敵な光景である。

終わった後、原田さんんと話すと出身がともに福岡であったため話があう。
彼女から「新しい教育のあたりまえを一緒に考えていけたら嬉しいです!」と言ってもらえた。
共に面白くしていきたいものである。

その夜、萩原達也くんとステーキハウスで食事を摂り、ホテルの部屋で二人で、飲みながらこれから先の教育について語りあった。「共にできることをやって行こう」と言う話で盛り上がった。

学校改革の促進

学校改革を通してメンバーが活きいきとする学校に変えてみませんか?
さまざまなご相談に応じます。

・探究的な授業を作りたい
・観点別評価のあり方
・「本質的問い」の徹底と学校のありよう
・生徒の成績をあげたい
・学校のビジョンを共有したい
・中学からどんなことを意識すれば、高校で大きく伸びるのか?
・保護者との連携を強化したい
・教員のやる気を引き出したい
・学校を組織として動かしたい
等々
オンライン相談もお受けします。1時間3,000円(問い合わせ欄にその旨記入ください)