寺田拓真氏講演&ワークショップ2024年7月2日、ローズコム(中央図書館会議室)

地元の企業と大学と連携して地元を盛り上げようとしている長尾さんに誘われて表記の会に参加。
長尾さんは、今年の3月、私が主催した教育関係者対象の「第3回大人の学習合宿in福山」に参加されてからのご縁である。

中央図書館ローズコム会議室会場でやっと寺田拓真さんにお会いできた。

彼が書いた「教育改革を改革する」の本は、とても同意できる部分が多い。
会場で、名刺交換をして、しばし、お話しし、盛り上がる。
今は、広島県総務局付課長、と福山市教育委員会学校教育部参与という位置におられる。「なんでもできますよ」というお話を聞き勇気をいただく。
会は、寺田さんの本にあるワークショップをみんなでやり、隣の人とシェアという感じですすむ。

なんと隣に座ったシェアする相手が、三次市の教育委員会教育部の豊田庄吾さん。
隠岐島前の教育改革に携わった方だった!当日h、加賀市の視察を終えて、駆けつけられていた。
自治体として面白いのは、加賀市や飛騨市がありますよね。という話で盛り上がる。
話も盛り上がり、いろんな可能性を感じずにはいられなかった。

ここで寺田さんのワークショップで考えたことを記入しその思考をシェア、を隣の豊田さんとやっていて、一番感じたことがあった。

それは、自分自身が今、概念型学習(転移可能な理解の構築を中心に学習を構成)の重要性を非常に認識しているな・・・・と自分自身が感じたことであった。
(ここでいう社会構造主義という話は、寺田さんの本にも、講演にも出てきたが・・・・)
各教科の「見方・考え方」をマスターするために、教員は協力しあってそこを徹底することで、生徒の概念化・一般化が進む。即ち、「学び方を学ぶ」のである。
 すると生徒は次に、統合・発展的に思考を転移させていくことが可能となる。
ここで教員は、総合や発展に向かえるような問いかけや、声かけを徹底していくことで
さらに転移を促し、そこへ行き着けるようにする。
「だったら、こんなこともできるのかな?」と学習の先を考えたり
「今まで使ってきたことが、目の前の問題でも使えるの?」などと生徒が言い始めるとOKである。
「問題を解く意味」「価値を理解」につながり、自分で学習を進められる子どもが育っていくのである。
①「何のためにこの問題を解くのか」ということを子供が理解する局面では
「前に使えたことが、今回も使えるかな?」
「前に使えたことが、使えないからどうすればいいかな?」
とか言い始めるとOKである
②学習を体系化する局面
「解決した問題と前の学習で使ったことの、同じところと違うところは何かな?」
「いつでも使える大切なことは何かな?」
「じゃあ、どんなことができるかな?」
なんて言い始めると、ワクワクできる。
そして、生徒がここに行きつけば、生徒だけでなく保護者とも一緒に喜ぶことができれば最高である。

このことがうまくいくと
1)カリキュラムオーバーロードも解消にも繋がる。即ち教員が全てを教え込む必要がなくなるからである。
2)この発想を強くすれば、他の教科の「見方・考え方」も徹底することで、教科の壁を乗り越え、探究学習(能動的な問いを学習の原動力として用いる)にも活かせる。教科ごとの「学び方の学び」、どこが共通でどこが違うなんて分かり始めると、、、一層、教科と探究が補完的な関係になっていく。

こうしたことは、「生涯にわたって、(何歳になっても)能動的に学ぶ力をつける」ことが一番の目的だからである。
「個別最適化」とか「協働的学び」というのはそのための手段である。

また、会場ではリンクトインでお顔を見ていた人に直に会える幸せを感じたのが、福山大学の電気電子工学科の学科長である香川直己先生である。
ともにいろんなことをやっていきましょうという話で盛り上がる。

そして、
何よりも圧倒されたのが、「常石ともに学園」に子供を通わせている保護者集団だった。
東京、埼玉、山口など県外から移住してきている人も多く、保護者の期待と同時に、
東京から来られている方が言われた
「ともに学園の課題はあるかもしれませんが、黎明期に、ここにいる方々とともにつながって、さまざまなことに関われること自体が素敵なことです。」
というセリフには、すごく説得力があった。

広島イエナプラン勉強会(野島さんが主催)に参加されている保護者達も多く、再び会えたという感じであった。19時から21時まで、会はあったが最後まで和気藹々としていた。
大人が学んでいる部屋の横の廊下で子供達が遊んでいる姿が、とても良かった。

英数学館の土屋校長の顔も見えて、挨拶をする。土屋さんは、2019年にラーンバイクリエイション主催のイベントで東京でお会いして以来である。(当時は、郁文館におられたが)

会は、盛り上がりながら進み、あっという間であった。

地元でのつながりが会の参加者同士で広がっていく様子は、
寺田さんの言う
「学校が、ラーニングコミュニティーになる」と言う発想にも近づける可能性を感じた空間となっていた。

地域の人々の大人の力を大人自身も楽しみながら作れるようになると、地域自体も活性化する。という実感を抱けたことがこの会に参加して一番印象深かったことである。

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