概念型学習における「概念」を理解してもらうことが必要な理由とそのやり方

【合宿で行うこと】
「試行錯誤する学校」で行う合宿では、概念を思いつく限り抽出していく過程と
その中から「中核的な概念」を抽出していく過程を通して、
「具体」と「抽象」を行き来(思考)することを実施します。
大きな流れは以下のようなものです。

1. 単元を選ぶ

2. 概念を書き出す

3. 中核的概念を選び、理由を言語化
・中核的概念
・選んだ理由
・生徒につけてほしい力

4. 単元における本質的問い(議論の余地がある問い)
💭 生徒に問いかける
(答えは一つに定まらない)
5.(教科全体に関わる)包括的本質的問い
💭 生徒に問いかける
(答えは一つに定まらない)

6. 永続的理解
🎯 到達してほしい理解
(教師が期待する理解の深さ)

【ポイント】
問い = 旅の「問い」
理解 = 旅の「目的地」

7.パフォーマンスシナリオを作る(評価も考える)

【詳細例】数学・比例の単元

本質的問い(生徒への問いかけ):
「変化する2つの量の関係を見つけることは、
なぜ大切なのか?」
↓ 探究した結果
永続的理解(到達してほしい理解):
「生徒は、2つの量の関係性のパターンを見出すことで、
一方の値から他方の値を予測し、未来を見通すことが
できるということを理解する。」

【本質的問いと永続的理解の関係】
◆ 本質的問い(Essential Question)
→ 生徒に投げかける、探究を駆動する問い
→ 答えが一つに定まらない
→ 継続的に考え続ける価値がある

◆ 永続的理解(Enduring Understanding)
→ その問いを通して到達してほしい理解
 → 教師が期待する理解のレベル
→ 単元後も心に残る本質的理解

目的は、「生徒にどのような有能性を身につけてほしいか?」
「それが教科ではどこにあるか?」
を考えるところにあります。

■ 本質的問い = 生徒に投げかける『ボール』
『なぜ大切なの?』『どう関係してる?』
→ 答えは一つじゃない
→ だから探究が生まれる

■ 永続的理解 = そのボールを追いかけた先の『景色』
教師として、生徒にこんな景色を見てほしい
→ 『〜は〜である』という理解
→ 単元が終わっても残る本質

例えば、
問い:『なぜパターンを見つけることは大切?』
理解:『パターンを見つければ未来が予測できる』

問いは終わらない。でも理解は深まる。
そういう関係です。」

【言語を扱う教科の注意点】
数学・理科 「比例」という概念を理解する
国語・英語 「読む」「書く」という行為をできるようにする

「さらに厄介なのは、教材依存性が高いこと。『走れメロス』と『羅生門』は別の単元。でも本質的には同じ『文学的文章の読解』? これのどこが『概念』なのか…」
でも、だからこそ言語教科には特別な視点が必要なのです。
階層1
言語能力・技能 読む、書く、話す、聞く 語彙、文法、表現
階層2
言語の働き← ここが概念! 視点、コンテクスト、構造 表現の選択、意味の構築
階層3
言語の本質← 深い概念! 言語が世界認識を構成する 言語と文化・権力の関係 自己と他者の理解

生徒に問います: 「なぜ英語は時制で人間関係を調整し、日本語は敬語で調整するのか?」
この問いを通して、生徒たちは: ・英語圏の時間感覚を理解し ・日本語の特殊性に気づき ・「私とは何か」を問い直す
問うべきこと:
● 「この文法・表現の機能は何か?」
● 「なぜそう表現するのか?」
● 「英語と日本語で何が違い、それは何を意味するのか?」

これを理解していくことでどんな夢を(生徒も教員も)共に持ちうるか・・・プロジェクトであったり

新しい課題に対して、各教科で身につけた
見方・考え方や最も重要な中核的概念の理解が目の前の課題にどう役立つかを考える・・・教科横断的視点

即ち、教科学習も探究的になってきます。

この過程で、学ぶための「型」「学び方を学ぶ」ことのポイントを教えながら、「やれた!」というプロセスを子供達の中に創っていけるか
こそが最も重要となってきます。そのための「問い」「声かけ」が子どもたちのやる気にもつながります。

こうした中で、教員が思考し、試行錯誤しながら進む姿勢こそが、
子供達が思考し試行錯誤する環境を作っていくのだともいます。

新しい学校の環境・風土はその過程で産まれるものではないでしょうか?!

一人の先生でやり遂げる必要はありません。同僚の先生たちと共に考える。実施する。振り返える。
その過程で、「失敗しちゃった!」「うまく行かなかった」を共有しどうしたらもっとうまくやれるのか?
どう教科内容を構造化して、授業デザインを作るか?
を共に考えてやって欲しい。
他の先生が持っているものから互いに学び、共に目標を実現してほしい。
その生き生きした姿を生徒は見ています。

学校改革の促進

学校改革を通してメンバーが活きいきとする学校に変えてみませんか?
さまざまなご相談に応じます。

・探究的な授業を作りたい
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