東京ドルトン学園安居校長、布村副校長、佐藤先生に会いに行った
2022年12月21日、初めての東京ドルトン中学高等学校訪問。
オンラインでは、度々話をしていた安居校長、布村副校長、佐藤さんと会うことができた。
早めに行って東京ドルトンの校舎を回る。その途中で、布村さんと会いご挨拶。
・布村奈緒子さん
布村さんが両国高校で行っていた英語の授業が忘れられず、ご挨拶してお話しした。
その授業は、高校3年生に対しての英語の授業。「両国高校に今度入ってくる中学生にどんなメッセージを送りたいかをみんなで考えよう!」もちろん英語で!生徒たちが議論を始める。
その時、黒板に、書いてあるのが「making mistakes is fun!(間違えるのは楽しい!)」というコメントだった。
生徒は、思い思いに自分の考えを相手に伝えようとするし、相手が英語で話してくる内容を理解しようとする。
英語を学ぶ為の英語の授業ではない。コミュニケーションツールとしての英語という捉え方である。
これからの世の中ではそれこそが必要だと感じている私にとっては、まさに素敵な授業であった。しかも、その裏には、生徒たちが考えたことそのものが、自分たちが大学に進む上での、自分たちへのメッセージになることが込められているのである。
後日、生徒が、「英語を普通に話すようになると、日本の外の世界もとても近くなる気がして、興味もどんどん湧いてきた」と言っている。
また、東大に行った卒業生が学校に戻ってきて、「先生東大生、僕たちみたいに英語を喋れないんですよ!」とまで言っている。
まさになんのために英語を勉強するのかを考えさせる、印象に残る授業であったのだ。
また、オンラインで見たドルトンの生徒たちとの授業でも、試行錯誤しながら、授業中飛び跳ねている子に対しても、質問すると答える。
「なんだ、ちゃんと聞いてるじゃん!」どんな態度であろうが、授業に生徒が参加しているということを認識しながら、
これならいける!という考えで授業を展開する姿には感激した。
実際にお会いしても、布村さんは、明るく気さくな方であった。
楽しくご挨拶でき、自分が感じている先生のことをお互いお話しでき楽しいひとときだった。
その後、佐藤さんと、空いている教室(布村さんが授業してた、生徒が飛び跳ねていた部屋だ!)で話をする。
・佐藤貴明さん
彼とは、開智日本橋で実施された、留学フェローシップ主催、アメリカ大使館が後援してくれた
「ハーバード流ケーススタディ」のイベントで知り合った以来の友人である。
彼は、そのとき聖光学院中学・高校におり、これ以上ないくらいの過去最高の東大合格実績を出し、やり切ったという状況であった。
家族のことと、東京学芸大の大学院に行くためもあり、早稲田実業に移った英語の先生である。
この早稲田実業におられる時、島根県の学校で再会を果たした。
そして、授業にも参加し、夜は、渋谷学園渋谷の河口先生らと共に飲んだ。
その後、ドルトンに移られている。
今回は、久しぶりの再会であったが、実にスムーズに話に入っていき、日頃佐藤さんが感じておられることをお聞きする。
彼は、今までも今も、授業や生徒との接し方に関しても、こだわり続け、試行錯誤を繰り返しながら、やってこられている努力の人である。
最初の話題は、今オンラインセミナーを共に主催している、サンウェイ大学2年生の「中野真泉」の現況報告。青翔開智の「探究学童」に就職が決まった経緯の報告。留学フェローシップの高島君が、芦屋市市長選に立候補した件であった。いずれも、やりたいことをやっているからいいねという話と期待したいですねという話で盛り上がった。
次が探究の捉え方の話と、学校におけるチームとしての仕事の仕方であった。
「学校は、それぞれが個人事業主で全て自分流で長年やられている状態が多いですよね」というと、
「ドルトンには、旧態然とした学校を肯定する先生は一人もいないという点が素晴らしいと」
しかし、「チームとして仕事をするところがこれからの課題」だと捉えられていた。
自分自身が、個人事業主の典型で尖りまくってきた佐藤さんの口からこんな話が出てくるとは!
なんと柔軟で、本質を見逃さない目を持たれておられるか!と感心させられた。これもドルトンの環境は、大きく影響しているのかもしれない。
その後は、校長室に佐藤さんと共に行き安居さんと面会
・安居長敏さん
安居さんとは、オンラインなどで、いろいろお話しさせていただいていたのだが、会うのは初めてであった。
話が全く尽きず、あっという間の90分であった。後に予定が、インフィニティ学院・スタンフォードの学生と詰まっておられた。
互いに、かなりリラックスしながら、長年の知り合いのごとくお話ができた。
安居さんは、本当に気さくで、「何も隠さず、取り繕わず自分ができることには何にでもチャレンジ」を自然体で行われているというスタンスが改めて伝わってきた。堂々と胸を張って、試行錯誤を続けていくという覚悟が伝わってくる。素敵である。
ここには、書けない話もあったものの、前日にあったトキワ松の田村校長の話や、荒木前校長の話もしたが、なんだか様々な情報交換をした後思うところを互いに話しただけなのに、時間が過ぎ去ってしまった。
楽しい時間であった。また、ゆっくり話しましょう!とお互いに話した。
その後、校舎を一通りゆっくり見て回り、再び廊下の一角にある佐藤さんの部屋???に立ち寄り、シリコンバレーツアーの話とかも伺った。
施設を使いきれていないところもあるということだったが、STEAM棟は、なかなか面白かった。図書館と議論できるスペース、化学・生物・物理が一ヶ所に集まった理科の研究室、様々な造作が自由にできるワーク&展示室なかなか見どころがあった。
最後に佐藤さんが校門まで送っていただいた。その時、ドルトンのすぐ近くにあるNTTの立派な研修所の宿泊施設を借りて、
いろいろやりたいとも言われていた。NTTとコラボしてその上に宿泊所も借りれたら、、それは面白いことができそうだな・・・・と話しながら
ドルトンを後にした。
しかし、充実した1日になった。3人に感謝である。
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