コロナの今こそ考える「本質」

<何が今大切なことなのか・・・今一度見直す時に来ていると感じる>

◼️ただ、コロナが去るのを待っているだけではダメ

コロナ前の、今までのやり方をこれからも続けていくだけでは、勉強の遅れを取り戻すことはできない。生徒が能動的にならないと進まないし、能動的に動けばすぐに追いつくことが可能となる。

◼️生徒が主体的に動くために頭ごなしに「○○しろ!」「自分の言うことを聞け!」と叱らない。怒鳴らない。バレーボールの益子直美さんも怒らないバレーボール指導を提唱されている。

授業でも、部活でも学校行事でも自分の思う通りにすればいいという、ある意味「楽な」やり方を避ける。以下のことは、麹町中学の時の工藤先生が言われていたことであるが、非常に友好的なアプローチだと思われる。狙いは、『自己決定』を何度も繰り返し経験させることで、自己を受容できるようにしていき、自律させるところにある。結果的に、生徒は他人の『自己決定』も許せるようになる。

  • 現状把握

「どうしたの?」「何を迷ってるの?」

  • 意思確認

「どうしたい?」「それはどういうこと?」ありのままの現実を受け入れ、自分でできることは何か?どうすれば良いか?を問う、

  • 教員の支援意思を明確に

「何を手伝ったらいい?」「責任(リスク)は、全て自分がとる。自分が思った通りにやってみよう!間違ってもいい!」生徒が決定したことを認め、「いい失敗をしたね」と褒めよう。即ち、現実を受け入れ、違う行動をしてみようと促す。

『自己決定』

<教員が注意すべきこと>

※教員は、この過程で生徒が自分で、自分のことも含めていろんなことに気がつくように頑張って欲しい。自分の価値観だけを頼りにして自己満足で頑張らないで欲しい。生徒は、チャレンジする先生を見て共感する。教員が、弱みを見せると、生徒も弱みを出してくれたりする。教育は、人と人に感性のぶつかり合いから生まれる。人として生徒と接しながら、感じたこと思ったことを、生徒が受け入れられると思った時に伝えて欲しい。

<ICTを使って、これからの授業・指導をよくする上で>

1)「主体的な学び」に変えるために、ICTを使う。そのためのおぜんだてとして使う。ICT機器導入自体が目的ではない。

2)教員が連携して周りを巻き込み組織として変える。「教え込み」は、非効率だから止めて、生徒がICT・AIで調べたり、人に質問したりして動き出すように変換していき、時間短縮を図れるように使っていく。

3)必要な場面で、様々なものを組み合わせて、活用する。例えば、現在Google classroomを使っているが、zoomも場合によっては取り込み、いいとこどりで自分たちのオリジナルを作り上げよう。グループディスカッションやチームティーチングもやりやすい。保存した授業を教員が後で分析できるようにして、協力して良いものに変えていく材料とする(作り方で、ロイロノートスクール等も見てみる)。コミュニケーションツールであり、再利用もできるものととらえる。

4)思い込みで作った独りよがりだけで終わらせない。自分一人で作ったもので終わらせず、やり方・作り方・使い方・間の取り方を教員同士で考え議論し作り上げる体制を作る。但し、必ず生徒達の反応・声を聞き、さらにいいものを目指すようにする。何故なら、生徒の「学びを支える」のが教員の仕事だからである。

5)教科内で、何か一つ目標を決め、互いにそこで試したものを共有していく。例えばどのような「問い」を生徒に投げかけ、本質に向かう「問い」をどのような伝え方をすれば生徒に伝わるかを共有して欲しい。チームで考えることで、素晴らしい仲間が近くにいることに互いが気がついて欲しい。するとそこに大きな力が生まれてくる。

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