大阪 常翔学園にて全教員対象研修会実施

2023年5月24日
常翔学園の教員対象研修会を
〜「自分達はこうありたい」と熱望すること。それこそが学校を動かす〜
と題しての実施となる。
田代校長から2月に依頼を受けて、今回実施の運びとなった。

常翔学園は、今、学校改革を進めている真っ最中である。
田代校長をはじめ、池田イノベーションセンター長、中谷教務部長の3名で
いろんな学校や催しに積極的に行かれて、どんどん吸収されようとされている。そのバイタリティには、頭が下がる。

【経緯】
私が主催した、福山合宿にも田代さん池田さんは参加された。
参加された後、田代さんは、
「二日間、ありがとうございました!アタマをフル回転させて参加者全員と語り合い、共有ビジョンを作り出すという貴重な体験をさせて頂きました!どなたかが仰っておられましたが、管理職こそ、この研修を経験してもらいたい!」「本当に刺激的で充実した学び、それと参加者皆で合意形成していくという試みを体験できて、本当に勉強になりました。本校の研修もあのような雰囲気と内容、参加者の熱量でいきたいのです。」「今回お誘い頂いて大変感謝しています。ありがとうございました!」ということで今回のショートバージョン研修実施となった。

【当日】
やや早めにいって、当日メキシコから98名の生徒が訪れて田代さんは大忙しであったので、中谷先生と打ち合わせ。
常翔学園の教育理念や、アドミッションポリシー、カリキュラムポリシー、グラジュエーションポリシー等の中身が気になったことをいくつかお聴きする。
実は、こうしたものの成立過程、教員の巻き込み方が一番気になっていたのである。その持って行き方(プロセス)によっては、教員の当事者意識が芽生えにくいからである。
理想的には、教員の声を拾う、声を反映させるプロセスが非常に重要となる。
しかし、仮にそれができていなくても、今回の研修を機に教員がみんなで考える方向性が見えれば、良いと考えて実施しようとした。
学校を変えていく原動力は、教員一人一人の想い(自己マスタリー)にある。
その気持ちの延長上に、(一致しなくとも「合致」が見られればいいのであるが)学校の共有ビジョンがなければ意味がない。
自分一人でできないことをみんなでやればもっと理想的なことができるかも・・・
と感じてくれれば何よりである。
そこで、
最初は、1)危機感の共有2)教育は社会を変えられるという話題提供を行った後、
【常翔学園の理念と将来像】を元に、
「自分自身がこうありたい」と思える教員像、学校像について話してください
ということから始めた。
その時のグランドルールを以下のように提示した。

※絶対に正しい答えがあるわけではなく、みんなができるだけ納得できる「言葉」を見つけ出す。

そして進め方として・・・・・①グループで自分の思い・考えを出し合う
              (自分が持っている最も重要なもの・本質はどこにあるかを
               アウトプットして、相手が最も重要と考えているものを理解する)
              ②自分の問題意識やその本質を示す事例を出し合う(何が最も重要かの議論を深める)
              ③共通する本質的なキーワードを見つける
              ④本質を言葉にする(言語化の重要性を理解し実行できるようにする)
を前提として提示した。
以上は、合宿の際も最も大切にしたことである。

【議論から出てきたこと】
議論する時間は、15分。全体が90分しかなかったので、これが限界だった。
グループごとに回ってその内容を聴いて回った。

さまざまな声が出てきていた。共有で出てきたことをお聞きする。
「共有」としては、
①あなたは、何を求めていたのでしょう?
②他の皆さんは、何を求めていたのでしょう?
③そこで何を感じられたでしょうか?
をメインに行った。

グループごとの声)抜粋
1)良い学校に変わって欲しい
2)生徒とともにきちんと議論して、楽しい学校にしたい。そのための余白が欲しい。
3)当たり前を徹底したい
4)教員の校務のやり方を変えたい
5)ラジオに例えると生徒は、スポンサー(お客さん)ではなく、リスナー
細かい異を唱える意見はあったものの、基本的に前向きな話が次々と出てくる。
教員の皆さんも、田代さんと同じように、
学校をもっと良くしたいという気持ちを持たれているのが、伝わってくる。

【次の話題】
「ビジョンの提示とそれに基づき、それぞれの年次で今やることを明確に示す」という内容で
スケジュール感を、ビジョンを持ってその為に、今、何をやっていくか?
を明確にということを進路指導を例に話題提供を行った。
2、3年先の状況を想定してその上で、
その為に今、このようなことをやっているということが保護者や生徒に伝わると、信頼感が増すことにつながる。
そこで
以下のような提示を以下のように行う。

先ほどの、「自分たちが実現したいこと」をどのように
・中1〜高3の間に実現していくか?
・それは何のためかを話してみましょう。

ビジョンを持って、今何をしていくということの重要性に関しての意識を感じていただけたように思う。

本日行った、研修をきっかけにして、これからどのような方向性を持ってどこから始めていくかの議論が高まることを期待したい。
https://www.highs.josho.ac.jp/josho_info/?principals_blog=教職員研修会-8

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