神山まるごと高専始動(入学式)

2023年4月2日

神山まるごと高専入学式
ここ入学を果たした、松井ひな子さんがいる。今まで、彼女が書いたものやオンラインイベントに出ていた。なるほどこんなことを考えて選んだんだ!と思って聞いていた。

すると数日前、北海道の札幌西の教員である、松井恵一先生から連絡があって娘さんだったことが判明!
そういえば、思い当たることがある。
昨年の12月、松井先生から「娘が徳島に進学しますので、先生に直接お会いできる事ができるのではと思っています!」と連絡が来ていたのを思い出した。
その時は、徳島大学かなあ・・・・と勝手に想像していた。しかし、正月には別の娘さんが都立大学に進むということも言われていた。二人大学?大変だなあ・・・と感じていただけだった。

「娘の入学式で、徳島」という知らせと同時にひな子ちゃんの「ぶっちゃけトーク」の案内まで、、、えっ!ひな子ちゃんは、松井先生の娘さん!!!???
「ひな子は、私の娘です」との返答で初めて、そういえば、姓は「松井」だったと気がついて驚いてしまった。ひな子ちゃんは、とっても前向きで元気いっぱいで、周りを巻き込んでいくような子である。


【入学式でプレゼンする松井ひな子さん】
ひな子さんのnoteに出てくるママとパパに助けられて・・・・というところで、恵一先生の顔が浮かんできた。
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https://note.com/hinako_2007/n/n449c3f6abe05?fbclid=IwAR34_1B3P6OxsUsUNZ6Rt206vJbBz7rqVeXe8A9R1elwwpsHRGawsveNBw4

神山まるごと高専は、私立の高専である。
地域の人々とのつながり、新しい未来をつくる学校として立ち上がった。
山川咲さんの光と影というnote
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https://note.com/sakiyamakawa/n/n6084e96d53f6
にある「想いが溢れる動画」があった。
きっとひな子ちゃんは、これを見たんだろうな・・・・感動してしまう
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たまたま時を同じくして、地域とのつながりという視点から、神山まるごと高専を見に行った人の報告も聞く機会があった。
食堂をやっているところが、高専の給食を提供し、
給食の食堂で足りない食器を町民から集めて使っている。
高専の図書館も、町民も一緒に使えるようになっており
かなり、地域の人たちとの溶け込み感が強い。
寮は、廃校になった学校をリノベーションしていて、部屋とみんなで共有するところが作られている。

アーティストの作品が町のあちこちにあり、外国人も移り住んでおり、5000人という人口の町にしては、一ヶ所に集まっていて、「創造的過疎」即ち、人が少なくなっても、いなくて寂しいだけの町にしないという想いが溢れているところのようだ。そこにできた、「まるごと高専」名前のとおり町まるごとで、(地域の人々との繋がり)+(高専というシステム)+(起業家精神)+(更に支援企業による授業料無償化)を実現しているところにその特色がある。

高専というシステムは、他の学校にないシステムが見られる。しかも、かなり真剣にやらなかったら進級できなかったりする現実もある。これこそが、「高専をでたらこれだけの力が必ずつく」と言える他の日本の学校(小中高大)で見られない特色とも言える。しかも「創る」ということを通してさまざまなものを学べるので、今盛んに言われているSTEAM教育にも最適なシステムを持っている。

しかも、この神山まるごと高専では、進級できないことなどがあれば、授業料を払わなくてはいけなくなるのだから、学生もより必死になりやすい。

実際に、見に行った人の神山町の感想としては、
1)時間が丁寧にゆっくり流れている
2)地域の人が大切にしたいもの(価値観)を大切に暮らしている
3)ウェルビーイング が高い、というのはこういう感じなんだな〜
4)お店(飲食)に行くと、欧米系の人もいる。英語が飛び交っている。1泊2日で行ったが、海外に行ってきたような感覚になった。
5)アートの取り組みも含めて、デザインされたセンスのいいものが町に散りばめられている。普通の田舎の景色もなんだかオシャレに見える不思議。
6)思ったより普通の田舎だな、と最初思ったが、錆びれているのとは違う。人が手をかけている、大事にしている、感じが地域全体に感じる。
7)神山まるごと高専の寮(旧・神山中学校の校舎をリノベ)はすごい。見学者がみんな自分が入りたい、と口々に話していた。同感。
8)寮の食堂で「お茶碗足りないので、寄付してください」をやっていた。地域の人が自然に関われる取り組み(関わり代)
9)移住者と地元の人が区別しづらい。溶け込んでいる。
10)町として「やってもらう体質」が少ない?自分たちで創り出す。
11)町長の「ゆっくりやればいいんだよ」が印象的。

ひな子ちゃんが、町の人達に感謝!と言っていたこともここに通じるところがあると感じる。
ひいては、作ろうと関わりを持っていた多くの人たちの想いが、この町と結びついたところが最も大きいと言えるのだろう。

昨日、4月2日は、神山まるごと高専の1期生の入学式。1期生44名の前で、坂本龍一作曲の「校歌」の未完成音源が流れる。まだ、編曲等進んでいないものだが、この数時間後、坂本龍一の訃報が届いたという。この校歌が、坂本龍一の最後の楽曲ということになったそうである。UA作の歌詞が、当日坂本龍一の音源に合わせて、スクリーンに映し出されたようである。

松井恵一先生も親として参加。やや早すぎる子離れにロスを感じつつも期待を持たれている。
入学式は、入学者一人ひとりがプレゼンテーションをする。
そして早速、課題がみんなに出されているらしい。なんだか多くの人たちの想いがギュッと詰まった学校の門出を共に味わうことができた日であった。

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